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ペット業界の動向と展望

(2024/02/28更新)

【目次】

■業界の概要
■ペットフード・用品製造業、同卸売業、ペットショップの業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図


■業界の概要

ペット飼育数は全体として横ばいも、コロナ渦でも堅調なペット業界

ペット業界は、生体販売、フード・用品製造販売、周辺サービスに大別される。代表的ペットである犬・猫の飼育頭数は、犬は減少傾向、猫は横ばい傾向である。

新型コロナ禍による生活様式や消費者意識の変化もあり、ペット飼育の支出額は年々増加傾向にある。また、改正動物愛護管理法が施行されるなど、法令に対応した新商品や医療・保険などの周辺サービスも拡充され、市場は成長傾向が続いている。

■市場の動向と展望

2021年の市場動向

飼育頭数3年ぶりに増。ペット・ペット用品販売額の増加続く

2021年の犬・猫の推計飼育頭数(ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」)は前年比0.5%増の1,605万2,000頭となり、3年ぶりに増加へと転じた。

また、2021年のホームセンターでのペット・ペット用品販売額(経済産業省「商業動態統計調査」)は同2.9%増の2,846億7,600万円と3年連続で増加。コロナ禍による在宅時間の増加など生活様式が変化したことを受け、堅調な動きで推移した。

2022年の市場動向

犬・猫の推計飼育頭数は前年から僅かに減少も、支出額は増加傾向

2022年の犬・猫の推計飼育頭数(ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」)は前年比1.0%減の1,589万頭と僅かに減少した。内訳をみると、犬は同3.9%減の705万3,000頭となり6年連続で減少し、猫は同1.2%減の883万7,000頭となり2年ぶりに減少した。

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