■業界の概要
■市場の動向と展望
■音楽ソフト製造業、同小売業の業績動向
■統計データ、関連団体
■業界天気図
日本の音楽ソフト(CD・カセットテープなど)の生産金額は、ピークの6,075億円(1998年)から2,023億円(2022年)へと約20年間で3分の1に縮小。
代わって2000年代から普及したデータ配信もダウンロード型が減少し、ストリーミング型が主流となっている。ライブ市場は新型コロナの影響による行動制限や感染予防対策の徹底で苦境にあったが、2022年のライブ総売上高はコロナ前の水準を上回るまで回復した。
日本レコード協会によると、2021年のオーディオレコードの生産金額は1,279億9,200万円と前年比1.4%減少した。一方で、音楽配信売上金額は同14.4%増の895億3,800万円で、利便性の高い音楽配信が伸長した。
コンサートプロモーターズ協会によると、2021年のライブ総売上高は、人数制限解除もあり前年比96.3%増と急回復を見せたが、コロナ前の2019年比では41.8%にとどまり、回復途上にある。
日本レコード協会によると、2022年の音楽ソフト(オーディオレコード+音楽ビデオ)の生産金額は前年比4.5%増の2,023億4,900万円となり、2019年以来3年ぶりに2,000億円を超えた。内訳は、オーディオレコードが同5.4%増の1,348億7,300万円と10年ぶり、音楽ビデオは同2.8%増の674億7,600万円と2年連続で、それぞれ増加した。