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自動車関連サービス業界の動向と展望

(2024/12/26更新)

【目次】

■業界の概要
■市場の動向と展望
■駐車場業、カーシェアリング業の業績動向
■オートリース・レンタカーの業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図

■業界の概要

MaaS への取り組みが活発化、サービスも多様化

オートリース業は安定的に成長も、レンタカー業界は成長がやや鈍化

オートリース・レンタカー業界は、自動車のリースおよびレンタルサービスを提供する業界である。オートリースは企業や個人が一定期間、自動車を借りる契約を結び、その期間中の使用料を支払う形式であり、レンタカーは短期間での自動車貸出サービスを提供するものである。

オートリース市場は安定的に成長しており、特に企業向けリースの需要が高く、企業の車両管理効率化を図るフリートマネジメントサービスが提供されている。これにより、企業は車両の運行管理やコスト管理を一括して行うことができる。

一方、レンタカー業界では、短期間の貸出をターゲットとした料金プランや、インターネット予約の普及が進んでいるものの、カーシェアリングの台頭により、近年、市場の成長がやや鈍化している。

駐車場業は国内観光や訪日外客数の回復により需要も増加

駐車場業界は、駐車スペースの提供を主な業務とする。駐車場は主に時間貸し駐車場(月極駐車場を含む)、立体駐車場、自走式駐車場、機械式駐車場などの形式がある。利用者は、商業施設、オフィスビル、観光地、住宅地など多岐にわたる。

コロナ禍後は、国内観光の回復や訪日外客数の増加により観光地や商業施設周辺の駐車場需要が増加傾向にある。

カーシェアリング業は社会的背景もあり、成長見通し

カーシェアリング業界は、複数の利用者が短期間で自動車を共同利用するサービスを提供する業界である。利用者は、必要な時に必要なだけ車を利用し、利用時間や距離に応じて料金を支払う仕組みとなっている。

カーシェアリング市場は年々成長しており、今後も成長が見込まれている。少子高齢化や都市部の駐車場不足といった社会的背景も、カーシェアリング市場の成長を支えている。

業界全体ではコロナ禍後も、MaaS(Mobility as a Service)への取り組みが活発化しており、異業種連携などによる新しいモビリティサービスの開発が進んでいる。

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