■業界の概要
■市場の動向と展望
■情報提供サービス業、携帯コンテンツ業の業績動向
■統計データ、関連団体
■業界天気図
情報提供サービス業は、データベースを活用して企業情報、地図、求人情報などを提供する事業や、インターネットを介してゲーム、音楽、動画、電子書籍などのコンテンツを配信する事業が存在する。
これまで確立した収益基盤を維持しつつも、近年では異なる業界への進出や異業種との提携が増えており、新たな収益源を見つけるために模索が続いている。多様な事業展開により、収益の多角化を図っている。
経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、2021年度のデータベースサービスの売上高は1,488億6,000万円(前年度比4.7%増)、コンテンツ配信業務の売上高は6,097億7,800万円(同1.4%減)となった。テレワークの普及や在宅需要の拡大により市場が活況を呈した一方で、LINEの個人情報管理問題やサイト上の誹謗中傷の投稿問題など、業界の透明性と公正性に関する課題も浮上した。
経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、2022年度のデータベースサービスの売上高は1,577億2700万円(前年度比6.0%増)、コンテンツ配信業務の売上高は5,777億800万円(同5.3%減)となった。ネット上の偽情報・誤情報・誹謗中傷投稿への対処として、AI技術の活用やコンテンツプロバイダーの責任強化、プラットフォーム事業者の取引条件の開示など、業界全体の透明性・公正性を高める取り組みが注視された。