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通信販売業界の動向と展望

(2024/07/29更新)

【目次】

■業界の概要
■市場の動向と展望
■通信販売業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図

■業界の概要

EC主導で市場の拡大が続く

通信販売は、カタログ販売、テレビ通販、ネット通販(EC)に大別され、現在はEC が主流となっている。BtoC-EC市場は成長が続くほか、近年は製造業が自社ECサイトを開設して直接消費者に販売するDtoC-ECや、個人間取引CtoC-ECも活発化している。

市場が拡大するなか、参入企業の増加による集客難、大手ECプラットフォーマーの寡占化進行、物流網のDX化が課題となっている。

2024年問題への対応が必須

国土交通省によると、2022年度の宅配便取扱個数は前年度比1.1%増の50億588万個だった。2012年度の宅配便取扱個数は35億2,600万個で、この10年間での増加率は42%となり、市場規模拡大にともなう宅配便取扱個数の増加が顕著に現れている。

そのような中、働き方改革関連法により2024年4月1日から、トラックドライバーの時間外労働時間の上限が年間960時間に制限され、輸送能力が不足し「物流の2024年問題」が発生。

これにより、市場規模が拡大する通販業界では課題解決への取り組みが求められ、送料の値上げや配送日を遅く設定するなどの対応が進められている。

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