■業界の概要
■市場の動向と展望
■総合スーパーの業績動向
■食品スーパーの業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図
スーパーマーケットは、業態により種類が分かれ、総合スーパー(GMS)と食品スーパー(SM)に大別される。
総合スーパー(GMS)は、イオンやイトーヨーカ堂などに代表され、大規模店舗にて、食料品だけでなく日用品や衣料品、家電など幅広い商品を販売する。
食品スーパー(SM)は、生鮮食品や総菜などの食料品を中心に日用雑貨を販売し、ライフコーポレーションやヤオコーなどに代表される。
経済産業省「商業動態統計調査」によると、スーパーの事業所数は、大手を中心としたM&Aによる企業再編や不採算店舗の閉鎖などもあり、近年は前年度比1%前後の微増に留まっている。
一方、企業の再編も加速している。
2023年4月、イズミヤと阪急オアシスが合併しイズミヤ・阪急オアシスが設立。同年9月には、セブン&アイ・ホールディングスがス-パーストア事業の再編として、傘下の総合スーパーのイトーヨーカ堂と食品スーパーのヨークを合併した。
同年11月、イオンがTOBにより食品スーパーのいなげやを連結子会社化、2024年11月にはイオン傘下でマルエツ、カスミ、マックスバリュ関東の共同持株会社であるユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスがいなげやを100%子会社化する予定。
総務省は2023年6月29日に「日本標準産業分類」を10年ぶりに改定。
これまで、スーパーマーケット業を特定できる分類が存在しなかったが、コロナ禍を背景に、その実態を把握することが政策上また統計上において必要であるとし、分類項目として「食料品スーパーマーケット」が新設された(2024年4月1日施行)。