■業界の概要
■市場の動向と展望
■食肉加工業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図
■関連コンテンツ
食肉加工業界は、牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類を原料に、ハム・プレスハム・ソーセージ・ベーコンなどの加工品製造を主要事業とする。大手は川上の食肉生産や川下の加工食品製造、中食などまで幅広い事業を手掛ける。
市場は肉食の浸透により拡大傾向をたどってきたが、BSE(牛海綿状脳症)・CSF(豚熱)・鳥インフルエンザなど家畜の伝染病の流行による原材料価格や需要の急変動が経営上のリスク要因となっている。
日本ハム・ソーセージ工業協同組合によると、2021年の食肉加工品生産数量は54万3,950トン、前年比1.1%の減産となった。
また総務省「家計調査」では、加工肉に対する全国1世帯当たりの支出金額(二人以上の世帯)合計は、同3.0%減(名目)の1万8,547円。家庭用需要は新型コロナ前の2019年を上回るものの、外食向け需要が回復に至らず低迷した。
日本ハム・ソーセージ工業協同組合によると、2022年の食肉加工品生産数量は前年比1.7%減の53万4,486トンとなり、4年連続で減少した。内訳は、ソーセージ類が同2.3%減の30万9,764トンと2年連続で減少。ハム類は同0.4%減の12万8,882トン、ベーコン類は同1.5%減の9万5,840トンとともに減少した。