■業界の概要
■市場の動向と展望
■消費者金融業の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図
消費者金融業は、個人を対象とした小口融資サービスを主に行う。バブル崩壊後に急成長を遂げたが、2007年の改正貸金業法の施行により「総量規制」や「上限金利の引下げ」が導入され、貸付残高の減少や利息返還請求が急増し、以降は厳しい業界環境が続いている。
消費者金融を含む登録貸金業者数は2023年8月末時点で1,540社と、2021年10月以降、1,500台で推移している。ピーク時(1986年、4万7,504社)の30分の1にまで減少しており、大手による市場寡占度が高まっている。
日本貸金業協会の「月次実態調査」によると、消費者金融業の2022年3月末時点の消費者向け貸付残高は、前年同月末比0.1%増の5兆8,573億円となった。
無担保貸付は同1.1%減の3兆8,533億円で、新型コロナによる消費減退が収束しつつある中で、減少幅は前年同月末の同8.7%減から縮小した。住宅向け貸付は、行動制限により在宅時間が長くなり快適な住環境重視の傾向から、同2.4%増の1兆9,047億円となった。
日本貸金業協会の「月次実態調査」によると、消費者金融業の2023年3月末時点の消費者向け貸付残高は、前年同月末比3.7%増の6兆753億円となった。