■業界の概要
■市場の動向と展望
■主要行の業績動向
■地銀・第二地銀の業績動向
■ネット銀行等の業績動向
■統計データ、関連法規・団体
■業界天気図
普通銀行は、大都市圏に本店を構え全国展開する都市銀行(都銀)と、特定地域での営業を中心とする地方銀行(地銀)に大別される。
1998年に金融持ち株会社が解禁されて以来、都銀では傘下に証券・リースなどの子会社を持つホールディングス化が進み、現在では三菱UFJ、三井住友、みずほの3大メガバンク体制が確立。
一方、以前からオーバーバンキングが指摘されてきた地銀間で、資本提携・経営統合などが活発化し、生き残りをかけた再編が進行している。また、単独で持ち株会社体制へ移行する地方銀行も相次いでいる。背景には、証券業務やファンド運営などの機能を銀行傘下から切り離して機能を高め、取引先の多様なニーズに対応できる組織体制とする目的がある。
普通銀行に対して、店舗を持たずインターネットの活用により利便性や金利面で充実したサービスを提供する新形態の銀行が業容を拡大している。小売大手のイオン、セブン&アイホールディングス、ローソンや通販大手の楽天グループなどが子会社を通じて参入しており、顧客獲得競争が激化している。