■TDB景気動向指数の動向
■TDBマクロ経済モデルに基づく日本経済見通し
■景気トピックス
企業の景況感について、2024年9月のTDB景気動向指数(景気DI)は前月比0.3ポイント増の44.6となり、3カ月連続で改善した(図表1)。
9月の国内経済活動は、インフラ整備や防災・災害復旧工事といった建設関連分野に加え、人手不足を解消するための省力化設備投資が景況感を押し上げた。さらに、物流量の増加が貨物運送業界にプラスの影響を与え、二度の3連休が身近なレジャー需要を喚起した。また、インバウンド需要を基盤とした宿泊関連業界も好調を維持した。
一方で、人手不足による受注機会の逸失や自動車部品の在庫増加、猛暑による特需の一巡、食品の値上げなどにともなう消費者の買い控え、さらには豪雨などの自然災害がマイナス要因として影響した。