本連載では、日本企業の進出先として想定される世界各国の政経情勢を取り上げる。第22回は米国を紹介する。
米国は今年11月に、4年に一度の大統領選が行われる。民主党はハリス氏、共和党はトランプ氏が大統領候補に選出されたが、両者の支持率は拮抗しており、勝敗を見定めることは難しい。
以下では、米大統領選の状況を振り返るとともに、2025年以降の経済情勢への影響を見通すために、大きく異なる両候補の政策方針を解説する。
■大統領選は今年入り後に目まぐるしい状況変化
■勝負を決める激戦州、情勢は拮抗もハリスにやや勢い
■ハリスの経済政策は中間層に狙い絞る
■トランプ政策は先行きの財政悪化のリスク大