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埼玉県八潮市に本社を置く来ハトメ工業株式会社は、1946年に東京都荒川区で創業した。当初は時計バンド向け部品やハトメ類の製造を主体としていたが、現在はコンデンサーケースなどの弱電部品プレス加工を主体に金属部品の製造を手掛ける。

日本を支える中小企業として、地域に根差して事業展開する当社は、日本政府が「カーボンニュートラル宣言」をする10年前の2010年に環境省の「エコアクション21」認証を取得。SDGs の一環として、脱炭素に全社で取り組んでいる。そんなGX推進企業の先駆けともいえる当社 代表取締役社長の来昌伸氏と、管理部課長 兼 環境管理責任者の石原隆雅氏に、GX を推進するきっかけや課題、展望について話を聞いた。

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管理部課長 兼 環境管理責任者 石原 隆雅 氏(左)、代表取締役社長 来 昌伸 氏(右)


- GX(グリーントランスフォーメーション)に取り組むきっかけは何だったのでしょうか?

そもそものきっかけは、2007年頃にあった得意先からの要請です。当初はISO14001の取得を勧められ、書類の準備や勉強を始めていたのですが、2008年9 月にリーマンショックが発生。弊社もその影響を受け、経費がかかるISO の取得は一旦、とん挫しました。その後、再度得意先から、ISO 取得の打診があったのですが、経費の面でためらいがありました。すると「エコアクション21認証を取得してはどうか?」と勧められたのです。

「エコアクション21」とは、環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステム(EMS)で、組織や事業者などが環境への取り組みを自主的に行うための方法を定めたものです。審査を経て、2010年9 月に「エコアクション21」の認定を取得しました。

今思うと、そのような要請とアドバイスをいただけたことに感謝しています。


-「 エコアクション21」では、どのような取り組みをされているのですか?

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