AIによって人間のように自然な会話や文章を作ることが出来るChatGPTが世界中で話題になっているが、5年前に既にChatGPTのようなAIの出現を予想し、それを多くの企業の経営改善に活用することで日本経済を良くしたい、という高い志のもとで設立されたのが(株)pluszeroだ。
近時は、ディープラーニングを必要とする従来のAIよりもさらに高度な、自然言語処理に特化した第4世代AIの開発に取り組み、“人間のように意味を理解できる”Artificial Elastic Intelligence(AEI)という独自の技術コンセプトを掲げる同社。そのAIコンセプトを具現化した「仮想人材派遣」というサービスが注目され、2022年10月に東証グロースへ上場した。同社代表取締役社長の森 遼太氏に、上場までの経緯や取り組みを聞いた。
弊社の事業は、AI 機械学習や数学・統計技術、数理モデルなどを用いて、企業の経営課題を解決するソフトウェア・システム開発を行うソリューション事業と、AI の言語処理能力を利用した「仮想人材派遣」と呼ばれるサービス型事業の2本立てです。
日本では、まだAIという技術の特性に関して詳しい情報が流通しているとは言えず、いざ経営にAIを活かそうと考えても、なかなか考えの取っ掛かりを見つけることが難しいということがしばしばあります。
そこで、我々はディスカッションパートナー的な形で入らせて頂きながら、クライアントの曖昧な課題を具現化し、AI を使ったソリューションサービスを提供しています。
課題の深堀から解決まで一気通貫で行える点が弊社の強みです。
また、様々な大学研究室から少しずつ人材を集めてきており、ある分野にだけ特化して強いのではなく、複雑な課題や変化球のような課題であっても解決できる点も強みです。
はい。多くの英知を結集して難しい問題を解いていきたいという考えから、労働力というよりは研究者としてインターンを受け入れています。
現在、AIの論文本数は加速度的に増えており、一人ですべてをカバーするのは不可能です。よって、全国の研究室から一人ずつ社員を採用したいという野望はあるのですが、弊社の規模では現実的ではないので、それを補うためにインターンの受け入れをしています。