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国内景気の実態把握を目的として、2002年5月から調査を開始したTDB景気動向調査。現在、日本全体、全国10地域、47都道府県に関して景気DIなどの指標を公表している。

圏域別景気DIは、企業が実感する地域の景況感により近づけるため、地域の経済的なつながりや交通網などを考慮し、全国47都道府県を130の圏域に分割して算出している。

ここでは、「沖縄県」の圏域別の動向を見ていく。

※ なお、本文中に掲載の企業リストは、上部メニュー「お役立ちデータダウンロード」からExcel形式でダウンロード可能です。


沖縄県の各圏域と圏域別景気DI

沖縄県を「沖縄中・北部圏」「県南部・宮古・八重山圏」の2つの圏域に分けて、圏域別の特徴を取り上げる。

沖縄県は、琉球王国として栄えた歴史から、「エイサー」や「三線」などの伝統芸能や音楽、言語において沖縄独自の文化を形成してきた。また、日本屈指のリゾート地として知られ、第3次産業の割合が高く全国2位。そのため、新型コロナによる行動制限の影響を大きく受けたが、2022年は全国旅行支援の実施や、海外からの訪日客に対する水際対策が緩和され航空路線が順次再開し、入域観光客数は前年比88.9%増と大幅に復調した。景気D(I 下図)をみると、県全体および両圏域は同様の動きを示すが、2020年前半は新型コロナの影響を受けて景況感が大きく落ち込むも、「沖縄中・北部圏」での回復が早かった。年商ランキング上位50社(76頁)をみると、「沖縄中・北部圏」が27社、「県南部・宮古・八重山圏」が23社と拮抗する。

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