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国内景気の実態把握を目的として、2002年5月から調査を開始したTDB景気動向調査。現在、日本全体、全国10地域、47都道府県に関して景気DIなどの指標を公表している。

圏域別景気DIは、企業が実感する地域の景況感により近づけるため、地域の経済的なつながりや交通網などを考慮し、全国47都道府県を130の圏域に分割して算出している。

ここでは、「鹿児島県」の圏域別の動向を見ていく。

※ なお、本文中に掲載の企業リストは、上部メニュー「お役立ちデータダウンロード」からExcel形式でダウンロード可能です。


鹿児島県の各圏域と圏域別景気DI

鹿児島県を「薩摩圏」「大隈・奄美・熊毛圏」の2つの圏域に分けて、圏域別の特徴を取り上げる。

鹿児島県の農業産出額(2020年)は4,772億円で、北海道に次いで全国2位。中でも鶏、肉用牛、豚は全国トップで、畜産業が65%を占める。また、カツオの水揚げ基地で有名な枕崎漁港を有するほか、うなぎ養殖も盛んで生産量は全国トップと、水産業も盛ん。県内総生産における第1次産業の占める割合(4.6%)が全国1位の農林水産県であり、第2次産業は同20.8%と全国40番目にとどまる。景気D(I 下図)では、「大隈・奄美・熊毛圏」は新型コロナの影響を受けた2020年2Q の落ち込みは少なかった。他方「薩摩圏」は大きく景況感が悪化したが、2022年には両圏域ともに緩やかに回復している。年商ランキング上位50社(72頁)をみると、県庁所在地の鹿児島市を含む「薩摩圏」の企業が43社と大半を占めた。

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