「はたらくをよくするR」をビジョンに掲げ活動するピースマインド株式会社は、EAP(従業員支援プログラム)サービスに取り組んで20年以上の業歴を有し、業界のパイオニアとして知られる。
大手上場企業をはじめとした約1,400社の顧客を有し、対象人員は規模約80万人にのぼる。このように多くの得意先の健康経営を支える同社だが、自社も経済産業省が主催する「健康経営優良法人認定制度」において、「健康経営優良法人2022(中小規模法人部門(※ブライト500))」に認定されている。そこで、代表取締役社長の荻原英人氏に健康経営優良法人認定までの経緯や取り組み、そしてコロナ禍による企業の健康経営に対する意識の変化などについて聞いた。
代表取締役社長 荻原 英人 氏
当社は会社のビジョンとして「はたらくをよくするR」を掲げ、企業ではたらく人と職場、組織をより良くすることをサポートする専門企業です。
具体的には社員・職場のメンタルヘルス、ウェルビーイング(幸福で身体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態)を支援するコンサルティング事業を行っています。
「はたらくをよくするR」専門企業としては、まず自社の社内の働き方をより良くしていかなくてはなりません。私たち自身が心身ともに健康である状態で、サステナブルに働くということが経営の一つのテーマになっています。
そして、それをしっかりと会社の制度やカルチャーにしていくことを目指しています。ですので、健康経営優良法人の認定を受けるために特別な取り組みをしたわけではなく、我々のミッションやビジョンを体現していく、そのサイクルを定着させるという趣旨で、健康経営優良法人制度を活用させて頂いています。
経営層からは、まず会社の長期ビジョンや毎年の目標やテーマに、必ず「“ はたらくをよくするR” を体現する」という文言を入れるようにしています。そうすることで、経営側から社員に対して、ビジョンが大事であるということを認識してもらっています。
もちろん、実働部隊として、人事・管理部門のメンバーが施策の具体化や制度の実装に取り組んでいますが、それ以外の社員の自主的な取り組みというものが大事だと思います。
そこで、“私たちの「” はたらくをよくするR」ための委員会などに関わりたい社員には、自ら手を挙げてもらい、そこで様々なアイデアを募り、施策を行っています。
そして、そこで得られた情報や経験などは、しっかりと他のメンバーにも共有してもらい、社員に根付くように工夫しています。