名目成長率 2021年度+2.7%、2022年度+3.2%
実質成長率 2021年度+3.3%、2022年度+2.6%を予測
企業の景況感について、2021年9月のTDB 景気動向指数(景気DI)は前月比0.7ポイント増の39.9となり、2カ月ぶりに改善した(図表1)。
9月の国内景気は、新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)ワクチン接種の普及とともに新規感染者数が減少傾向で推移したほか、日経平均株価が31年ぶりの高値を付けたことも押し上げ要因となった。半導体製造装置関連の好調や、郊外での住宅購入や都市部での貸家業も堅調に推移した。輸出増加に加え、精密機械や医療機器などの生産・出荷量DI が上向き設備稼働率も過去最高を記録した。
他方で、半導体不足などによる自動車減産の影響が関連業種へと幅広く波及した。さらに金属や木材などの原材料不足や価格高騰が企業活動を抑制する要因となった。