2020年は、新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)の感染拡大が経済活動を直撃し、IPOにおいても逆風が吹くとみられたが、結果として93社(TOKYO PRO Market を除く)が新規上場を果たし、2008年以来の過去最高を記録した。国内外の経済が緩やかな回復基調をみせるなか、2022年には東証の市場再編を控え、IPOの世界にも変化が訪れようとしている。主幹事証券会社としてトップの社数を誇る野村證券株式会社の公開引受部次長、松下剛士氏に、2020年のIPOの振り返り、東証の市場再編による影響や注目点について聞いた。
野村證券株式会社 公開引受部次長 松下剛士 氏