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1.国内景気は持ち直すも、感染再拡大で11月下旬に鈍化

企業の景況感について、2020年11月のTDB景気動向指数(景気DI)は6カ月連続で前月比プラス(1.6ポイント増)の35.4となった(図表1)。

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11月は、日経平均株価が29年半ぶりの高値を更新したほか、各種施策により人の移動が活発化したことなどで観光関連を中心に持ち直しの動きが継続した。また、企業の設備稼働率や生産・出荷量が上向いてきたことなどもプラス要因となった。さらに、自宅内消費やIT投資などは引き続き活発だった。しかし、新型コロナウイルスの感染者数が再び拡大してきたなかで、一部地域で各種施策の一時停止や自粛要請が出されるなど、景況感は下旬にかけて徐々に鈍化した。

業種別では、『サービス』が7カ月連続でプラスとなった。各種施策の効果もあり、「旅館・ホテル」は、販売単価DIや設備稼働率DIが前年に近い水準まで持ち直した。10月から景気DIが大幅増となった「人材派遣・紹介」は、主に派遣単価などを表す販売単価DIが2カ月連続で50を超え、生産・出荷量DIも大幅にプラスとなった。また、「娯楽サービス」は、ゴルフ場や遊技場の景況感が大きく回復した。他方、「広告関連」は、広告代理業やディスプレイ業で持ち直しの動きが弱い。「飲食店」は持ち直しつつあるものの、設備稼働率DIは依然として低く、景況感も厳しい水準での推移となった。

2020年11月の国内景気は、増加幅が下旬にかけてやや鈍化したものの、緩やかな持ち直しが継続した。

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